「背骨はウソをつかない」

先日、ソマティック・エナジェティクスのグループセッションを受けに大阪へ。

ヨーガの実践者でカイロプラクティクスのドクターであるマイケル・マクブライド氏のホールドするセッション会場は、前日からグループセッションを行なっていたことも影響しているようで始まる前から大きなうねりと静けさに満ちていた。

こんな場をホールドする身体の中はどうなっているのだろう、身体の中を広げてみると大きな空間を感じた。

セッションはずっと目を瞑っていたので詳しいことはわからないが、数名のソマティックエナジェティックスのプラクティショナーの方たちと共にマイケルがベッドを移動しながらコンタクトしていたようです。

セッション中、何も考えていないし思い出してもいない。空間に共鳴して蛇口をひねったように目から鼻から出ていく感情を伴わない水分たち。

 

体勢を変える度に頭や身体が軽くなっていることに気づいた。

身体の中はマイケルやプラクティショナーの方に触れてもらう度にモードが変わったようにうねり方が変わっていく。
骨盤が前後に歩くような動きをしたり、うつ伏せの時に胸椎周りがどろっと溶けて脱力し左腕がくるんと裏返ったりと普段の身体に染み付いた癖が解けていく。

周りからは時折、歌うようにエネルギーを解放している声や嗚咽が聞こえてくる。

空間のうねりのモードが変わる度にまるで波のように身体の表面からじわじわ響いてくる。

こんな波が交差し響き合う場でプラクティショナーの方たちは飲まれることなくセッションを進めていく。なんてすごいなあと思う。

 

そうして場に溶けているのだろう。「場に馴染む」というのはその場のエネルギーを身体に迎え入れることとも思う。セッションが始まる前は目が合わなかった(波長が違っていた)、マイケルと目を合わせお互いに微笑んでこの場がFeel goodであることを伝えられた。

呼吸に意識が開いている時、思考は全く静かで穏やかに身体の実況をしてくれていて、身体を大きくはみ出てあらぬ方向に思考を羽ばたかせたりせずに、実況からすぐ隣にあるさりげない気づきへ促してくれる。

何箇所か背骨をカイロ的に矯正してもらい、身体の中も横隔膜を中心に大きく動いた実感があった。
空気を押し出すより吸い込むように声が出た。声量はないかもしれないがいい感じ。

セッション後の総仕上げにマイケルから
「今、マインドからハートへの旅をしているんだね。信頼して、呼吸して。」
とメッセージをもらった。

ちょうどセッション中の気付きやここ最近の散らばっていたテーマが集められ束ねてもらったかのようだった。
身体はしっかりそのテーマを宿して声を発していたのだということ、マイケルがそれをキャッチして私に伝えてくれたこと(そしてそこには「大丈夫」という応援も)を思うと胸が温かくなる。

そして
「君の背骨は十分に熟して準備ができていた」
と文字どおり背中を押してもらえた。

心身の統合、というテーマと向き合う中で初めは驚く不思議と思えるような体験や、師たちと出会わせてもらってきた。

そのうちそうそう体験には驚かなくなったり、出会いを必然と思えるようになった。

逆に驚くようになったのは、ずっと一緒に生きてきたと思っていた自分の中に新しい一面を見つけた時だ。

その度に新しい扉を見つけたように何かが動き出すことを繰り返している。

朝のプラクティスをヴィパサナ瞑想からアーナパーナ瞑想に変えた。
ヴィパサナのプラクティスでは身体の変化を観察していた。
アーナパーナをプラクティスすることで、思考を休ませることに具体的に踏み出してみようと思う。
思考はなくならないし悪でもない。いつかは必要とされ確かに守ってくれた過去があるかもしれない。
今は歩むプロセスの上で思考に対する比重は軽くなり、それにともなうケアが必要なのだろう。
集中力のトレーニングにもなり、過集中や注意力分散が改善したらいいなあという期待も添えて。

 

来週の月曜から静岡です。

セッションを受けてくださった方から
「身体の変化は内面の変化による結果だと気付きます。」
とコメントをいただきました。

ソマティカでも大きな柱である「身体と心のつながり」について。
もし「おや、これはもしや?」とご自分の体験の中にそんな片鱗を見つけられたら、ぜひ手に取りさらなる体験へとつなげていただけたらと思います。

許可をいただきシェアします。

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