2月, 2020 - SOMATTICA

移ろい忘れ流れますように

静岡に戻ってきて、しばらく花粉と闘っておりました。
忙しくしてきた間に身体に溜め込んだ余計な老廃物や添加物による毒をとにかく出して、足元から体を温めて腸の調子を見ながら整えて、ようやく闘いも終焉を迎えた頃、気がつけば世の中が不穏な空気に包まれていました。

中川はテレビやニュースを見ませんが、周囲との会話から大変そうなことはわかりますし、ソマティカも来月の予定が延期になったり中止になったりと、影響は少ないにしろ他人事ではありません。
そんな中で、実際の菌の危険性よりも政府の対策への不満やこれからのことに対する不安など、集団心理の醸し出す空気の方が怖いと感じます。

確かに病気は怖いものですね。新種のウイルスで治療が確立されていない場合は特に。
ですが、世の中に溢れる情報は不安を掻き立てるものがほとんどを占めているもののように思います。
その中にどれだけの情報が実際的に私たちの役に立つものなのでしょうね。
私たちは一人一人、収入を得る方法、生活のパターンから家族構成までそれぞれ違います。
その違いにより必要とする情報も自ずと違ってくるはずです。

自分に必要な情報を選んで取り入れること。そして間違った情報に惑わされず感情的にならないこと。
手にした情報が正しいのかどうか、自分で調べられることができるようになることが大切かと思います。

行動や経済活動を制限されたり不安の中にいると心がぎゅうっと閉じていってしまいます。
「外出を控えなくてはいけない」と思うだけでもなんだか窮屈に感じます。
それがいつまでになるのかもわからないとストレスですよね。
そうすると身体もぎゅうっと閉じて固くなり血流は悪く、結果免疫機能も下がってきます。

必要以上の不安を抱えすぎることで免疫機能が下がり、一番戦わなくてはならない菌への抵抗力が弱まります。
今、世の中はとても菌に弱い状態になっているのではないでしょうか。
人は理解できないことに対して不安を強く感じます。
「これからどうなっていくのかわからない。仕事はどうなるの」
「病気になった時に検査してくれるのかわからない」
「もし自分が重症化したらどうしよう」
などなど渦巻いてしまいますね。
まずは自分が何を一番不安に思っているのか見つけてみてください。
不安の正体が見えると後は対処していくのみ。

そのためにも、先ほど記したような情報の取捨選択と精査は不安を軽減することに役立つのではないかと思います。
実際に私たちにできることはシンプルなのだと思います。
自分の身体の免疫機能をあげ、清潔にする。
周りの人たち（特に年配者・子供・持病を持っている身体の弱い人）に対して気を配る。

笑うということが免疫機能にとてもいい効果があります。
ギュッと心も身体も閉じていて思いっきり笑うことはできませんので、是非おうちの中にいるときにでもできる楽しみを見つけてください。

今まで外にばかり向いていた意識が内に向かい、気づけていなかったことへ目が向く良い機会へとこの大変な時機の舵を変えられますように。

きっとこの不安と緊張の強い状態はあまり長く続かないように思います。
もうすぐ春になるウキウキする季節ですのに、咲いていた花もあまり人に見向きされないのかそっぽを向いているような気がしました。
停滞しようという世の中の空気ではあっても、容赦無く時間は流れ季節は移ろい、現実はそのまま目の前にあるのですね。
自然の摂理の大きさに頼もしさを感じます。
その中で目の前のことをひたすらに取り組んでいきましょう。

ソマティカは本日も普段どおり営業しております。

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Total therapy salon SOMATTICA（トータルセラピーサロン　ソマティカ）
静岡県静岡市駿河区中田1丁目2-16 2F
駐車場：1台完備
営業時間　11:00~21:00（最終受付19:00)
月曜定休
ご予約はこちらより承っております
https://www.somattica.com
オンライン予約（前日までのご予約受付）
https://reserva.be/somattica
お電話
090-6292-5033
施術中は電話に出られませんので留守番電話へ伝言をお残しくださいませ
お二人様での事前ご予約も承っております
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本日より営業しております

福岡出張から戻ってまいり、本日より静岡の店舗にて営業しております。

出張中もお問い合わせをいただいたお客様にはご不便をおかけいたしました。

これからしばらく静岡での営業となりますので、ご予約をお待ちしております。

2月は24日（月・祝）も含めて休みなく営業します。

静岡に戻ってきましたら、もうすっかり空気の匂いが春めいていました。
施術部屋も暖房がなくても暖かい陽が入ります。

外の光とつながる内の声

今回の福岡に施術の合間に読む用に持ってきた本は脳についての本にしました。
数年前から気になっていて、いつか読みたいと思っていたらふと手に入ってきたのです。
なかなかに内容は難しく、知識を拾いあげるのみであることが多く、まだ自分の持ち合わせている知識や経験と紐づけする作業も少ないため、頭の中だけでなく腑に落として身体のそこから理解できる日はまだ少し先になりそうです。
それでも、名前はよく聞いていたフィニアス・ゲージの症例と比較した他の脳疾患に見舞われた方の症例などから見えてくる脳の働き、そしてそこから身体感覚まで視点を広げた時に見える発見がこの先あるようで、「身体から心へ」と常日頃マントラのように唱えている中川にとって興味の真ん中を射抜いてくれている本であり、少しずつ面白く読み進めています。

その本に「ソマティック・マーカー仮説」というものが出てきます。「内臓感覚」と日本語訳されることが多く、これはこの本の訳者からすると誤訳であるとする考えが強いそうですが、今日はこの内臓感覚について。

「内臓感覚」＝「直観」と考えても妥当であるという文章がありました。
その言葉を読んだ瞬間、ああ、とそれこそ腑に落ちたのです。

直観とは頭であれこれ考えて出てくるものではありません。
「なんだかよくわからないけれど嫌な予感がする」。
論理的な根拠があるわけではないのになぜか「そうなような気がして仕方ない」。
これを「虫のしらせ」と言ったりしますね。

そういえば直観が働く時は、足がムズムズしたり背中がぞわぞわしたり頭でなく身体の下、もしくは奥の方に衝動が生まれているような感覚があることに気づきました。
身体の中で頭からずっと遠くの方ですね。
なんとなく、そういう衝動には逆らわないほうが物事がうまく行ったりすることが多いものです。
中川はそれは脳の潜在意識（無意識）からのサインなのかと思っていました。
無意識に蓄積された経験や知識が、意識をしない方法で身体表現として自分自身に出すサインなのかな、だとすれば「直観を信じる」＝「自分を信じる」ということにつながるのかなとぼんやり思っていました。

もしかすると脳の無意識の中に蓄積されたものだけではなく、内蔵に蓄積されたものも直観の材料になっているのかもしれません。
あまり言われない表現ですが、脳も臓器であり、内臓の仲間です。

昔から東洋思想では内臓には感情と深い関係があると考えられてきました。
肝臓には怒り、だとか腎臓には恐怖（生存に関する）だとか。
それらの感情が自分の中で納得されずに受け入れられず未処理のままだとそれぞれの関係のある臓器に蓄積してトラブルの原因になるのだとか。

脳と内臓が信号を送りあって物事を判断したり身体機能の調整をしているということは前々から言われてきました。
しかし、最近では臓器それぞれがお互いに情報を交換しあい、脳と内臓の垂直の相互作用のみではなく、それぞれの臓器が自立した存在として複雑に関係しあいながら身体の調整を行なっているということも言われています。

直観とは、脳・内臓・筋肉や筋膜などなどの身体全体に記憶され蓄積された感情や経験などの材料をフルに使って出されたあなたに対する全力のサインなのかもしれません。
そのサインには一般論や理屈ではない、あなただけの正解があるような気がします。
是非、耳を傾けてみてください。頭では予想できなかった景色が目の前に広がるかもしれません。

先日、散歩をしている途中で喫茶店に寄ろうと思いましたが、入ろうと思い扉の前まで来たお店がなんだかそこから入る気がせず２軒やり過ごした後、地元では有名らしい賑やかで楽しげな空気漂う神社にたどり着きました。

歩き疲れたから、と入る気にならない喫茶店に妥協して入ってしまっていたらこの神社に来ることはなかったでしょう。
そしてその後、中川の趣味にぴったりと合う古く懐かしい居心地の良い空間の喫茶店を偶然見つけ、ゆっくりと過ごすことができました。
お散歩の満足感としては満点。
ネットでお店を探し、そこに一直線していてはできない発見です。