三重へ〜藍染め〜

・一度行ってみたいところがある
・施術させてもらいたい
・もう一度訪れたい場所がある

先日三重へそんな理由が三つ揃って行ってきました。三重だけに。

「一度行ってみたいところがある」
それは藍染め工房。
今「藍染め」と打とうとしたら「愛染」と出てきて、私のPCは本当によくわかっている。

藍染工房エノクの輪」さんのパンフレットに書いてありました。「藍は愛」だと。

藍染めは江戸時代から続く伝統工芸で、尚且つ植物である藍の持つ生きる力や、微生物の発酵作用を利用した消臭・抗菌・鎮静・鎮痛作用などがあると言われているそう。

こちらには昨年、ソマティカでもセッション会をしてくれたじゅんじゅん @indigo_dye_jun が、藍染めを広げるべく活動しています。

久しぶりに会って、相変わらず平和であったかい空気をまとって元気そうでした。
ありがとう!

私はストールと帽子を染めました。

「藍の華」と呼ばれるもの。温泉の湯の花みたいな?生きてる、生きてる。

藍染め液に布を浸して、取り出し空気に触れさせ酸化したものをまた藍染め液に浸すことを7回程甕を変えながら繰り返す中で、段々身体と心がほぐれてき、温泉に浸かってる時のようとその時は思っていたのですが、よく思い返してみるとあれは筋膜がほぐれていく時と同じ感覚でした。筋膜がほどけるといつも帰り道はネムネムでいい塩梅にくったり。


身体の芯がほぐれて余計な力が抜ける。お喋りも余計になりすぎずこもらずに、考えずに感じながらその場にちょうどいいものを受け取って次に渡す、循環の廻りを感じて。

液に手を浸しているとぬくくてやわくて戯れているようで、口元ほころばせているうちに布と一緒に手も染まりました(爪以外はすぐ落ちました)。

手作り、天然素材、微生物と心地よい記憶とが染み込んだストールと帽子は、初めて染めたにしては上出来じゃないかという自画自賛も含めてお気に入り。
そういえば、夏に寝込んだ時に落ちた体力も三重から帰ってきたら気にならなくなっていました。
低気圧の曇天の気怠さも、強すぎる日差しに自転車のペダルを回して吹き出す汗もなんだかいい感じに真ん中に持ってきてくれています。

先日机に突っ伏して少し寝ようとしたところ、包まれた感覚が欲しくてストールと帽子に手を伸ばし、目を閉じ直したら瞼の裏に4歳くらいの女の子が。

どこか恥ずかしがりながらも好奇心の強そうなキラキラした目とやんちゃそうに笑う口元。
1枚の写真のように急に現れたその子は幼い頃の私だと。

この子がこの頃に体験しているだろう、笑顔も泣き顔も、我慢しなきゃいけなかったことも、思いっきりやらかして笑い転げてたことも、いつも一生懸命だった姿を全部全部包んで私が守ってあげたいな。
そんなことを思ったらみるみる身体の力が抜けていって姿勢の割りに贅沢なお昼寝の時間になりました。

その子は今、私の第一、第二頸椎の辺りで笑っています。
笑っておいで、どこまでも。

三重出張、まだ続きます。

エノクさんの藍染めについての説明動画を道中観てわくわくしていました。

徒然

前の記事

スペースを用意する
徒然

次の記事

三重〜再訪・施術〜