タイミングに委ねて

映画「めがね」を観ていました。観るのは何度目でしょう。
観る度に見る角度が変わる味わい深い映画です。

作中に、ヨモギくんの謳うドイツ語の詩があります。
たまたま字幕付きで観ていたら詩の内容が身体に染み込んできました。

”何が自由か知っている
道は真っ直ぐ歩きなさい
深い海には近づかないで

そんなあなたの言葉を置いてきた

月はどんな道にも光をそそぐ
暗闇に泳ぐ魚たちは宝石のよう
ぐうぜんニンゲンと呼ばれてここにいる私

何を恐れていたのか
何と戦ってきたのか

そろそろ持ちきれなくなった荷物をおろす頃

もっとチカラを
やさしくなるためのチカラを

何が自由か知っている
何が自由か知っている”

恐れや不安の抱えきれない荷物を下ろした時、その奥に残っているものは優しく暖かい力。
解放の後に踏み出す自由への一歩のために。

身体は自由が何かを本当は知っています。