脳で旅をする

ヴィパッサナー瞑想は「物事をあるがままに観る」、心と身体の反応をひたすらに観察し続けていく瞑想法です。

年末年始はお休みをいただいて、このヴィパッサナー瞑想に10日間参加してきました。

今回はセラピストとしての視点で、ここで感じたことを書いて行こうかと思います。

全て中川の主観であり、科学的・客観的な根拠からは離れているため、中川はそう感じた、くらいの感覚でお読みいただければと思います。

ヴィパッサナーに参加する時点で、私にはいくつかの目論見がありました。

・久しぶりの休暇なのでとにかく心身を休ませること

・瞑想三昧を楽しむこと

・クラニオのスティルポイント及びアンワインディングの誘発と内側からの観察

・自身のトラウマ、心的外傷の変化についての観察

ざっくりとこの4つに大別できるかと思います。勿論、1番の目的は休暇ですので心身を休ませることでしたが、どの目的が優先されても癒されることには違いないのでひたすら瞑想三昧の10日間。飽きることなく瞑想の時間一刻一刻が楽しみで過ぎていくことが惜しくて仕方ありませんでした。

クラニオのスティルポイントとは、脳脊髄液の生成量が一時的に減少し、心身ともに深い静の状態、瞑想状態に入ることにより自己回復力が一番発揮されるゾーンのこと。

順番を入れ替え、意識的に先に瞑想状態に入ることでこのスティルポイントを誘発させることができるかどうか、それによる心身の変化を観察してみました。

結論としては誘発は可能だったと思います。クラニオでスティルポイントを誘発された時と同じかもっと深い静の意識状態になることができました。
その意識状態を2日に一度ほど繰り返していましたが、変化が大きすぎる時の後の身体への負担を考え、途中で止めることもありました。
スティルポイントにいる時は、身体の支配を意識が手放したような感覚になり、外側からの動きはほとんど見られませんが身体の中は内臓から頭蓋骨、脳までダイナミックに動いていました。
坐っているだけなのに横隔膜が痙攣し、その後ゆったりと開放された時、
顎関節が自分の意思ではない方向へ解放のために動き出した時、
私は右耳を動かすことができますが左耳も勝手に動いていた時、
頭蓋内に強い内圧を感じ、頭蓋全体が膨らむ感触があった時(脳脊髄液が充満したのだと思います)、
それらの大きな変化がある度に、頭はすっきりと視界はクリアに、頭蓋骨の形はきれいに丸く、気分は身体の底からご機嫌さん。
外の山や草木、積もった雪に浮かぶ幾何学模様など、景色がこれまでとは違った鮮やかさと豊かさ、より微細でしかし強過ぎないただありのままで完璧な美しさに変化して目の前に現れました。

アンワインディングは巻き戻し現象のことで、体内の回転する現象を利用して身体のもつれを解いていく方法です。身体に記憶されたトラウマにも効果があると中川は感じています。
これについてはスティルポイントより浅い瞑想意識の時に現れることが多くあり、坐ったまま、これは外から見てもわかるほど上体がより楽な方、伸びる方へ勝手に動いていました。
あぐらを組んだ状態で上体を背中を真っ直ぐ伸ばしたまま前方へ45度ほど傾けた状態でしばらく静止しているなど、普通の意識状態ではなかなかできないことをこの時はしていました。
回転する現象はコルクといい、身体の中のコルクを観察していると鎖骨や頭蓋骨、上腕骨など様々な骨が螺旋状に回転していることを感じました。
その螺旋の回転がどうやら左回りが多いように感じたので試しに鎖骨の回転を逆の右回転にしてみると背骨の強張りが解けていき、またある時は胸のあたりに糸が絡まり動かなくなった糸車のイメージが出てきた為、その糸車を逆に回してみたところ身体の強張りが解けていくことがありました。私は右利きのため右半身の感覚が強く、この体験は主に右半身でのことです。左半身についてはまだまだ観察することが多々あると感じています。

この時に思い出したのが、ダライ・ラマ14世と宇宙物理学者の方の対談で「宇宙の動きは全て左回転、仏教の書物に書かれているものにも左巻きという記述が多くある」と話されていたことでした。

自身のトラウマ、心的外傷の変化については、瞑想状態の時に身体に意識を向けながら頭の中では様々な記憶や思念が湧いていました。始めはそのことに注意が向き感情が揺さぶられることもありましたが、慣れてくると身体を観察する背後に自動的に流れているBGMのように感じていました。
そして何が起きた時なのかはよく覚えていませんが、あるタイミングを迎えるとその記憶や思念がネガティブだった場合、ガラリと様子が変わり軽やかな清々しいものに変わりました。その見たことも想像すらしたことないイメージに驚いて時々笑ってしまいました。

以前別の内観瞑想を学んだ時に、人生の上で起きた出来事の事実を観察しリフレーム、枠組みを変えていくということを教わりました。そのリフレームによって頭で思い込もうとすることでなく身体が変わり潜在意識が書き換わることでまるで勝手に枠組みが変わっていくようになることが精神的、肉体的な負荷が軽いと考えていますが、それが今回の体験に繋がっているとよいなと思います。

心的外傷の程度にもよりますが、誰しもが衝撃的な出来事に遭うとその出来事の記憶に感情が絡み込み、強い揺さぶりを感じます。
その心的外傷が癒され身体から開放されると、起こった出来事の過去の事実は変わりませんが、その意味づけが変わったり絡んだ感情が解けて離されていくことで客観性を持ち、「そんなこともあったなあ」と頭ごなしでなく身体から平静に眺めることができるようになります。

その解く体験を経ても繰り返し揺さぶりが起きる場合(強さの程度は軽くなっているはずです)は自身が癒されきっていないか、身体が辛い時である場合があります。または別の問題を投影していたり。記憶に意識をさらわれずに平静さを求め、身体を休めることを繰り返すことで段々とその程度は軽くなっていき、投影もやがて元の場所に戻っていきます。

瞑想から戻りましたらソマティカでのセッションがまた変わり、変化を楽しんでいます。

本日も通常営業。本日の空きは17:00まで。
明日以降はゆとりがございますので、お疲れ気になる方はお気楽にお問い合わせください。
またコロナのニュースに胸をざわつかせていらっしゃる方も多いのではないかと思います。
それでもお疲れが溜まったら、
心と身体を整えたくなったら
ソマティカはいつでも開いています。
Welcomeです🕊

昨年、中部経済新聞にコラムを掲載していただきました。
癒しのプロセスは理論と実践です。その理論について中川が大切に考えていることを書かせていただきました。
実践は行動と奇跡のような宇宙の領域。言葉にはできず、した途端形骸化したものとなり色褪せることでしょう。
理論は扉です。気になっていること知りたいことに言葉がくっついている時、それを扉にして癒しのプロセスへと進んでいく道標にすることができます。
拙い文章ですが、どなたかの心にピンとアンテナが立つことがありましたら嬉しく思います。
テーマにまつわるキーワードを挙げておきますので気になったキーワードがありましたら検索などしてみてくださいね。

6月29日掲載 「心地よくいること」ポリヴェーガル理論、発達性トラウマ障害、複雑性PTSD、レジリエンス

7月13日掲載「孤独の痛み 見つめ、癒やす」自責・他責感情、自尊心、正しい自己愛、アドラー心理学

11月30日「内観」NVC、内観、共感と同調の違い、現実創造、自分を赦す



心と身体をリセットへ

「今、ここにいる」

facsia(筋膜)

つながりの循環への輪

本来の自分との再会の旅

直感とギフトを受け取っていきましょう

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ソマティカはお一人お一人訪れた方が満ちたゆとりを持って過ごしていただけるよう予約制になっております。

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Total therapy salon SOMATTICA(トータルセラピーサロン ソマティカ)

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